見どころ
妙国寺庭園
みょうこくじていえん
池泉式のこの庭園は、背後にそびえる米の山の自然林を借景し、池や中島、石組み、それに3カ所の築山と植栽を配して、中島には簡素な木橋もかけられています。自然の岩石、木々を背景とし、築山が三界を、中島は彼岸を現し、仏法の具現化とも伝えられています。 築造年代については諸説ありますが、江戸時代中期(1757年ごろ)の旧本堂再建と同時期に、それ以前からあった基礎を整備し現在の形に整えられたという説が有力とされています。 国指定の名勝庭園でもあり、本堂南側の回廊からの鑑賞がおすすめです。
夫婦イチョウ(雄)
めおといちょう(おす)
夫婦イチョウ(雌)
めおといちょう(めす)
妙国寺石垣前にある雌雄一対の大イチョウです。2本のイチョウが夫婦に見立てられ夫婦イチョウと呼ばれています。推定樹齢300年とされ、秋には葉が鮮やかな黄色に染まり、境内を美しく彩ります。この時期は特に見ごたえがあり、多くの人が訪れます。日向市の保存樹にも指定されています。
日蓮聖人銅像
にちれんしょうにんどうぞう
日蓮宗の宗祖である日蓮聖人の姿をかたどったもので、厄除けとして有名です。銅像として表現される日蓮聖人の姿は、その教えや生涯を象徴するものが多く、見る者に深い印象を与えます。 厳しい時代に民衆の苦難を救うべく、権力にも屈せず教えを説き続けた日蓮聖人の、強い信念と覚悟、そして民衆への慈悲を感じさせる表情が特徴です。
欄間
らんま
宗祖涅槃図
しゅうそねはんず
欄間は、およそ270年前の旧本堂建立当時より、大切にそのまま受け継がれたものです。当時の庭園の様子が鮮やかに描かれています。 宗祖涅槃図は、日蓮宗宗祖である日蓮聖人が亡くなった1282年10月13日の様子を描いた絵です。日蓮聖人が横たわる周囲には、悲しむ多くの弟子たちが描かれています。
日要上人のお墓
にちようしょうにんのおはか
日要上人は、永享8年(1436年)にこの細島の地に生まれ、この妙国寺で出家し学問を深く修めました。日蓮聖人の直弟子である日向上人の法脈を継ぎ、日蓮宗教学の確立に多大な貢献を遂げ、学識と宗論を通じて宗派の教義を深く体系化しました。その優れた見識と実践は、後世の日蓮宗に計り知れない影響を与え、宗門の精神的・教学的基盤を築いた、極めて重要な高僧として高く評価されています。日向に帰国してからは、怨念によって疫病が流行し死者が続出したとされた際に、破魔矢と怨霊退散の祈祷により鎮めたという「的供養」を行い、人々に崇められました。 妙国寺から東に約100mの場所にあり、県史跡として大切に保存されています。現在も、的供養の行われた旧暦1月15日に、42歳本厄の厄除け行事が実施されています。
八大龍王
はちだいりゅうおう
八大龍王は、仏教において仏法を守護するとされる八体の龍神の総称です。主に『法華経』などの書物に登場し、釈迦が説法を行った際に集まった八種の龍族の王たちとされています。 仏の教えを守り広める仏法守護として、また、水や雲、天候を司る神として古くから信仰されており、特に日本では雨乞いや漁業の守護神として各地の神社や寺院で祀られています。
鬼子母神様
きしもじんさま
子育てや安産、子どもの守り神として広く信仰されている女神です。 法華経の行者を守護する神として鬼子母神を非常に重要視し、多くの日蓮宗寺院に祀られています。 元は恐ろしい存在でありながら、お釈迦様の慈悲によって改心し、人々を救う存在へと変わったという物語は、仏教の「改心と救済」の教えを象徴しているとも言えます。
毘沙門天様
びしゃもんてんさま
妙国寺は日向之国七福神霊場の1つであり、四季を通じて全国から礼拝者が訪れ、祈願・祈祷を行っております。 毘沙門天様は仏法信者を保護する神です。剛と柔の2面を表し、厳しい顔と右手の如意宝珠は人生に勇気と希望を与え、左手の多宝塔は広大な広徳を示されています。 教えに従って精進あれば福徳あり、人生に生き甲斐を与えてくださります。また、悪業煩悩の鬼を除き、無量の財宝を信ずる者に分け与えられます。
大黒様
だいこくさま
仏法を守り、福徳を拾う神です。真っ黒(大黒)になって働けば足元から幸が盛り上がってくると教えられています。希望を叶えてくださるという小槌を持ち、この小槌で物をたたくとコツコツと音がします。コツコツとたゆまず励むことを教えており、精進そのものの姿が大黒尊天なのです。
不動明王
ふどうみょうおう
仏教、特に密教(真言宗や天台宗など)において信仰される重要な尊格(仏さま)です。日本では親しみを込めて「お不動さん」とも呼ばれ、非常に強い信仰を集めています。 「不動」の名の通り、人々を救済する決意が揺るがないことを表しています。 穏やかな姿の如来や菩薩の優しい教えを聞き入れない救い難い人々を、あえて恐ろしい姿(忿怒相)で力ずくで導き、悟りへと向かわせる役割を担っています。